Neutral Scent

App developments & Gadgets

HTC HD7が届いたよ もしくは Windows Phone 7がやってきた

かねてから画策していたWindows Phone 7の実機(HTC HD7)をようやく入手しました。

改めて、実機を自分の端末として遠慮なく弄り回せるようになったので、感じた点や気づいた点をいくつか。

  1. 軽快でかっこいいUX
  2. 日本語化関連を除けば極めて快適に動作するスマートフォン
  3. 設定があっというまで拍子抜けするぐらい
  4. HTCオリジナルアプリは結構気が利いていて便利
  5. Marketplaceがらみはいろいろ大変
  6. キャリア独自のアプリはキャリア外ではほとんど使い物にならない(T-Mobile/O2共に)
  7. カメラが残念
  8. バッテリーはまずまず
  9. 購入であれこれ
  10. 画面保護シートはDesire HD用で
  11. で、docomoで使えるの?

1. 軽快でかっこいいUX
まぁ、これは各所で言われてるので、改めて言わなくてもいいですよね。
とりあえず、UX面ではiPhone,Androidユーザーに対して優越感を得られるレベルといっていいでしょう。
WP7のUXについてはYouTubeにごまんと動画があるので、興味があるなら見てみるといいと思いますよ。

2. 日本語化関連を除けば極めて快適に動作するスマートフォン
ご存知のように、WP7はまだ日本語化されてません。ただし表示はできます。なので自分から発信しなければほどほど使えます。メールやFacebookの新着もばっちり。(*注[2011年3月]: 現在ではアプリケーションとして日本語を入力可能なツールが拙作も含め複数リリースされています / *注2[2011年5月]: 次期バージョン7.1(コードネームMango)では正式に日本語入力が可能となることが発表されています。既存の端末にもアップデートが提供される見込み)
で、なんというか、電話としてWeb端末としてあたりまえのことがあたりまえにできるのって素晴らしい、と思うのはWindows Mobileを使ったことがあるユーザーには説明するまでもなく共感してもらえる点だと思います。
TV CMでも訴求されてますが、ある意味iPhoneや既存のスマートフォンよりPCっぽさを抑制したガラケー寄りのOSだと思います。

3. 設定があっというまで拍子抜けするぐらい
とにかく、電源入れて、FacebookGmailWindows LiveのID, Passwordさえ登録してしまえば、とりあえずの範囲ではもうばっちり使えちゃいますから。
アプリはどのクライアントがいいの? とか、PCにつないでどうこうとか必要ないわけで、このキッパリ具合は半端ないです。
(ただし諸事情(?)でTwitterはとりあえず公式アプリ入れる感じ)
正直、自分はケータイって機種変更したら数日は弄り回して楽しめる性格なのですが、WP7端末ってあっさりいろんなことができすぎちゃって、弄り甲斐がない! あー電話ってこんだけできちゃえば十分だよね、もう飽きた、という境地に達するのがものすごく早いです。それだけストレスフリーだってこと。
もちろん既存の電話帳を全部引っ張ってきたい時どうするかとか、会社のExchange Serverとの接続でSSLが云々とか、WiFiがWPA2でSSIDが非ステルス状態でないと繋がらないとか、自機のMACアドレスを調べる方法がないとか、まー細かいところはいろいろありますけど、それはまた別次元の問題だしいずれ解決するでしょう、ってことで。

4. HTCオリジナルアプリは結構気が利いていて便利
ぶっちゃけ目玉のHTC Hubは人に見せて「おお〜」と言わせたら役割終了、で、実用性はないです。
で、HTC HubやMarketplaceからHTCオリジナルの小物アプリが結構ダウンロードできてこれが充実。
HTCアプリは大きく分けて2種類あって、

  1. 見た目優先の見得アプリ
  2. 小技のきいた実用ツール

に分かれます。
1.のグループはHTC Hubを筆頭に3DぐりぐりメモのNotesとか、意味のなさでは群を抜いている花占いのLoveとか...。


2.のグループは背面のLEDライトをOn/OffするだけのFlashlightやカメラのExtraメニューに入り込むPhotho Enhancer、電話機能の小技を繰り出すAttentive Phoneなど。
それぞれは単機能ですが、WP7のOSの制約でアプリからは手が出ないハードウェア関連機能をうまく抑えた小物アプリをそろえてくれるあたりにHTCの良心を感じます。
とくに、Attentive Phoneは「着信中に電話を伏せて置くとミュート」「通話中に電話機を伏せておくとスピーカーフォン」とか「ポケットに入っていると着信音のボリュームアップ」とか、「着信中に電話を取るとボリュームダウン」とか物凄い気が利いてるのでお勧め。近接センサーと加速度センサーを活用してるだけなんですけど、すごい便利です。

5. Marketplaceがらみはいろいろ大変
これは各所で言われていることですが、端末に固定されるWindows Live IDとそれに紐づけされるXbox Liveのゲーマータグが厄介です。
これに関しては既存の各種エントリーを見ていただく方向で。自分でもまだ模索中なのでまとまったら後日にでも。

6. キャリア独自のアプリはキャリア外ではほとんど使い物にならない(T-Mobile/O2共に)
これはがっかりポイント、T-MobileにしてもO2にしても、プレインストールされてるアプリはキャリア回線に直結でないと使えないとか、地域限定のユーザー登録が必要とかいう類のアプリばかりで、日本で使えるものがほとんどありません。
まぁ、これは日本のガラケーとかでも同じですよね。

7. カメラが残念
HTC端末特有の問題という感じですが、カメラ性能はいまいち。室内の撮影ではホワイトバランスが安定せずに紫やピンクがちの写真を量産したり、いかにもcmosな薄味の画作りをしてくれます。
また、WP7のカメラ関連の仕組みも、すごくいいところ(フリックで撮影済み写真に移動してFacebookで共有とか)と、作りこみがいまいちなところ(設定が保存されない!とか、セルフタイマーが無いとか)が混在していて微妙な気分です。
後者に関しては次のアップデートに期待、という感じでしょうか。純粋にカメラ性能を求めるならSamsung端末の方がお勧めです。

8. バッテリーはまずまず
基本的によほど激しく使わなければバッテリーは1日持ちます。
通勤中計2時間前後音楽を再生し、ブラウズや動画の再生のテストなどを織り交ぜた日で、寝る前にバッテリーが切れるという感じ。一日中移動しながらブラウザを続けたりコンスタントに24時間使う場合は予備バッテリーか外付けバッテリーを用意したいですね。
また、Low batteryの警告が出てから10分以上は使い続けることができました。

9. 購入であれこれ
購入にあたっては、発売前からeXpansys.jpに予約注文していたわけですが、噂にたがわず、蕎麦屋の出前のように納期が延びたり、流通経路の違いで後に頼んだ人の方が先に発送されたりと、いろいろ融通が利かないお店で結局キャンセルしNegri Electronicsに改めて発注することになりました。
感謝祭前日だというのに翌営業日発送です。発送から到着まで実質3日、注文からでも1週間以内での到着でした。すばらしい。
本人確認なども無く、英語でWeb注文できれば問題ありません。もちろん何かのトラブル時は英語対応になると思いますのでその点はご理解の上、ということで。

10. 画面保護シートはDesire HD用で
shinoblogさん情報により、画面保護シートは輸入せずDesire HD(001HT)用を流用しました。下側の角のRが若干甘くなりますが実用上問題ないですね。

11.で、docomoで使えるの?
えーと、「試してみた」範囲ではOkです(パケ・ホーダイ ダブル/シンプル+Mopera U契約の回線の場合)。

[Settings]/[cellular]/[edit apn]で、
APN : open.mopera.net
User name: moperaのユーザー名
Password: moperaのパスワード

です。通話、Web接続ともに良好。
メールも、

[email&accounts]/[add acount]/[other account]で、
SMTP: mail.mopera.net
POP3: mail.mopera.net
送信SSLをチェック
ユーザー・パスワードはmoperaのユーザー名パスワード

で繋がります。i-modeメールやSPモードとかは知りません。
パケ代もmydocomoで確認している範囲では上限10,395円で止まっているようです。
何が起きても責任は取りませんので参考情報として。