//BUILD/ DeveloperタブレットことSamsung Series 7 Slate(XE700T1A)を購入した話 [レビュー編]
インストール・設定編から続く
細かい機能・スペックなどは購入編を見ていただくとして、まずは要点をまとめます。
- でかい! とにかく既存のタブレット機の中では最大級の画面サイズ
- 見た目の割には軽い、 大きさの割にまぁふつうの重さです
- 速い! とにかくWindows 8ならサクサク
- 快適、 Windows 7のタッチ機能はいったいなんだったのか...
- バッテリーは同クラスのノートPC程度だけど使い方次第でだいぶ伸びる
- ちとうるさい、 本気で使っていると結構ファンが回ります
- なんでもできる! だってPCだもの
- なんでもつながる! だって(略)
- dockは必須アイテム
- TVとしても活躍中
- Windows 8はまーまだ未完成ですよ、でも使い方によっては十分か
と、こんな感じ。
でかい!:
現物を見ると、でかいなー、と思います。11.6"半端ない。
具体的に言えば、iPadを横にして1〜2割長くしたサイズです。ケース探しで裸のS7Sを持って家電量販店のタブレット売り場をうろうろしましたが、なんというか異物感が凄い。
ただ、厚さは13mm、重量は900g切ってるので、さして重くは感じません。さすがに7"クラスのタブレットなどとは比べるまでもないですが、ずしっというよりふーんという感じです(?)。
それよりも、画面の横幅が気になりますね。電車で座席に座って使うと、ほぼ自分の幅と変わらないので、状況によっては気を使います。
速い!:
なにしろCore i5ですから。Visual Studio使えますから。
そして、Windows 8の軽快さも効いてきます。電車で座ってからクリーンブートしてもほぼ待ちません。
まぁ、ベンチマークとったりFPSとかゲームするのには最低限ですが、そんなのはそもそも求めてないので。
バッテリーライフに関しては、だいたい続けて使っていると3時間前後、おとなしければ4時間弱、デスクトップアプリを控えて電源ボタンをマメに押してSleepさせて持ち歩いていればもっとずっと持ちます。
通勤や家で使っている分には今のところ不安を感じたことはありません。
ちとうるさい:
なにしろCore i5ですから。
多少負荷がかかることをすると、ファンが回りだし上面のスリットからぬるい温風が出ます。この点は既存のARMタブレットよりPCらしいな、と感じるところです。
ファンの動作音もそれなりに聞こえますが、そんなにうるさいレベルではなく安定して回っているのでさして気になりません。神経質な人でなければ大丈夫では?
なんでもできる!:
だってこれWindows PCですよ。
言うまでもなく普通にWindowsアプリはほぼ動きます。OfficeにVisual Studio、Photoshopにデスクトップ版の様々なブラウザ等々。
ぶっちゃけ、キーボードとマウス繋げたら本当に普通のWindows 7 PCとして使えます。そういう意味でも最悪潰しがきくのが良いですね。
さすがにデスクトップアプリのタッチ操作はまーアレなところも多々ありますが、閲覧目的で考えればKindle for PCやEvernote、DropBoxなども普通に使えます。
なんでもつながる!:
拡張機器もまー使えます。USBで繋いでドライバいれて、といういつもの作業です。
ただし、ドライバや付属アプリがWindows 8で動くかはそれぞれですが、64bit対応でお行儀のいいドライバなら普通に使えるんじゃないか、と。
とりあえず、家で置き場がなかったので、キッチンのテーブルにdockを置いて充電したのですが、
この瞬間に我が家のS7Sはテレビ化することが決まりました。
置き具合といい画面サイズといい他の何に使うのかぐらいの勢いで。
dockのUSBに地デジチューナーを繋げばばっちりで、これだけで半分元が取れたな、と。
dockは必須アイテム:
↑のようにUSBやhdmi・オーディオ出力もあるので、S7S購入を検討されてるかたは是非純正dockもセットで購入されることをおすすめします。(ちなみにオーディオ出力はUSB経由の模様)
見た目も使い心地もなかなかよく、背もたれ部が蓋になっていて、折りたたむとコンパクトに持ち運べるのもなかなか良いです。金属製なので重量はちょっとずっしり。
(ただし、純正スタンドケースは外さないとdockに入らないそうです)
S7S特有の問題点:
- ペンのWacomドライバが現時点(2011年末)では筆圧に対応していない(純粋にドライバの問題の模様)
- 付属のペンは1ボタン(2ボタンのペンがあれば認識するらしい)
- ペンが本体に収納できない
- 充電中のLED表示が無い
- USB充電不可
- ACアダプタのプラグ部が細っこくて怖い(dock使うからいいけど)
- 本体USB、microSDスロットはカバーが無くダミー付属
とまぁ、そんなところ。筆圧以外はいずれも致命的な問題ではない感じです。ペン重視なら今のところASUSのEP121系の方がいいみたい。
ペンはTablet PC用のペンならHPやLenovoなど流用でき、Wacomのタブレット用は使用できないのは確認しました。
Windows 8はどうよ:
とりあえず、Windows 8をまだ触ったことが無いひと、デスクトップ機にしかインストールしたことが無いひとには、とにかく触ってみてよ、という感じですね。S7Sならつるつる動きますし、新しいユーザー体験もツボがわかればなかなか快適です。
タッチインターフェイスとしてWindows 7のTablet PC機能は非常にアレでソレだったのですが、Windows 8ではあるべきところにきちんと納まっている感じです。Metro Style アプリで使っている分にはほぼ全く遜色なく快適でこれからMetro Styleアプリが増えるのが楽しみです。
もちろんDesktopアプリではまだ不便なところも色々ありますが、キーボード入力とかは比べるのも失礼だというぐらいWindows 7から改善されました。ソフトウェアキーボードはまだ改良の余地はありますが、それでも既に十分いい感じ。
基本的には快適に動くWindows 8ですが、さすがにpre-beta感は随所に感じます。
新機能の数々はまだまだ荒削りできちんと動かないこともありますし、動かないアプリや実行中のアプリが落ちることもままあります。特にピクチャーログインはなんなのってぐらい不安定。
タッチインターフェイスに未対応のためWindows 7にある基本的な機能の多くが隠されていたりもしているので(引っ張り出せば大概使えますが...)、原則としてWindowsの仕組みに精通している人でないと実用には厳しいかもしれません。
まぁ、今の時点で購入するのはただの好事家か仕事で必要な人だけだとは思いますが、Betaが出たらばりばり使いますよ、という待ち受けの意味で購入しておくのは悪くないおもちゃだと思います。
//BUILD/ DeveloperタブレットことSamsung Series 7 Slate(XE700T1A)を購入した話
購入編
インストール・設定編
Samsung Series 7 Slateの周辺機器その1
Samsung Series 7 Slateの周辺機器その2