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Windows 8のPC同士やSurface RTなどWindows RTデバイスでBluetoothファイル転送(OPP)を利用する

Bluetoothでファイル転送なんて化石ですよ、今更誰も使いませんよ、そう思っていた時期が私にもありました。...が、

そうそう、RTだとめんどいんすよ、SkyDriveはいちいちファイル指定してからダウンロードだし...、などと思っていた所、ふと思い出したのがBluetoothのOPP(Object Push Profile)だったわけです。
(ちなみに、Bluetooth PANで…、という考え方もありますが、Windows標準のMicrosoftスタックではBluetooth PANへクライアントとして接続はできるものの、ホストとしてNAP(Network Access Point)になることはできないようです)

以下手順:
(以下の手順はWindows 8のMS標準Bluetoothスタックを使用している場合です。東芝Broadcomなどサードパーティ製のプロトコルスタックが組み込まれているPCでは手続きが大きく異なる場合があります)

  1. 以下便宜上、送信側をSurface、受信側をデスクトップと呼びます。当然、受信側に内蔵BluetoothもしくはBluetoothドングルが刺さって動作している必要があります。
  2. Bluetoothのペアリング準備を行います。
    1. どちらからでも構わないのですが、今回はSurface→デスクトップへ接続します
    2. デスクトップ側でタスクバーの通知エリアからBluetoothアイコンを右クリック、Bluetooth設定を開きます
    3. 一時的に「Bluetoothバイスによる、このコンピューターの検出を許可する」をチェックしてオンにして[適用](ペアリングが終わったらオフにするのを忘れずに!!)
  3. ここからが本当のペアリング作業です。2台同時にすばやく操作が必要なので慎重に。
    1. Surfaceのチャームから[設定]/[PCの設定変更]/[デバイス]を選択
    2. Surfaceの設定画面から[+ デバイスの追加]を選択
    3. 一覧にデスクトップのPC名が登場したら、それを選択
    4. 直後にデスクトップ側の画面右上に接続通知のトーストが表示されると思うのですかさずクリック! (ここ重要)
    5. すると、Surfaceとデスクトップでほぼ同じパスコード画面が表示されると思います。ここでパスコードが一致してれば両方で[はい]を選択。 一致し無い場合はもう一度やり直して一致するまで頑張りましょう。
    6. これで、ペアリングは完了です、[〜このコンピューターの検出〜]設定をもとに戻すのを忘れずに!
  4. ではファイルを転送してみましょう
  5. まずは受信側のデスクトップをファイルの受信状態にします
    1. デスクトップ側でタスクバーの通知エリアからBluetoothアイコンを右クリック、[ファイルの受信]を選択
    2. [接続の待機中]画面が出たら準備完了です
  6. あとはファイルを送信するだけです
    1. SurfaceのデスクトップでExplorerから送信したいファイルのあるフォルダを開きます
    2. ファイルを選択して右クリックし、[送る]/[Bluetoothバイス]
    3. [ファイル送信先の選択]画面が出るので、受信側のデスクトップPCを選択し[次へ]
  7. これでファイルが送信されます
  8. 受信側はこれで受信完了してしまうのでもう一度ファイルを送りたい場合は手順5へ戻って最初から

いやー、ややこしいですね。それにしてもWindows 8Bluetooth設定はなんでこんなやっつ...(略)
ただ、一度設定してしまえば、あとはExplorerからえいや、の単純な手続きですし、多量のファイルをどどっと送信したりもできるので、いちいちSkyDriveアプリで選択して同期したり、USBメモリmicroSDを使う手間と比べればこれでもだいぶ楽ちんではないかと思います。