Neutral Scent

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謎の起動エラーC101002Eは素敵なケースの設計ミスとともに

ここのところ、自分のHD7は再起動時に毎回PCへの接続を促す謎のエラー画面が表示され、

そのままPCにつなぐとZune SoftwareがERROR CODE: C101002Eを吐き、

再起動しても表示され続け、一回バッテリーを外した後に起動すると問題なく立ち上がるといういやな状態に陥っていました
これは、噂の内蔵SDカードの相性問題か? と思っていたのですが、原因は意外なところにありました。
Windows Phone 7 Error Code C101002E - Microsoft ansewers
http://social.answers.microsoft.com/Forums/en-US/windowsphone7/thread/2e7cd10e-4123-46ea-844b-e3aed54eb6bd

I saw someone mentioning about the speck case touching the camera button, preventing the phone from booting when that button is pressed. I have the same case so I removed the case and tried again and it booted fine.

なんと原因はspeckのケース。あのカバーを付けてると微妙にシャッターボタンが押下されっぱになっており、それが原因とのこと。
実験してみると確かに、カバー外してシャッター押して起動するとNG、押さずに起動するとOk。
あのカバーはシャッターの暴発が多いんですが、そんなことになってるとは...orz
カバー自体は気に入っているので、再起動時だけシャッター部をぺろんと広げる運用で対処しようと思います。
HD7に限らずC101002Eがでたら、起動・再起動時にカバーや手でシャッターボタンをホールドしてなかったか再確認で。

Windows Phone 7で日本語フリック入力するアプリケーションを作ってみるテスト

Windows Phone 7で日本語入力するプロトタイプ アプリを作りました。

とりあえず、フリック入力Social IMEによる変換で、ざっと日本語の入力が行えて、そのテキストを元にWeb検索とメールの作成のタスクを起動できます。
どこでも使えるSIPIMEになってWP7が日本語化されるわけじゃありません。
自分の実験用に作っているプロトなので、とりあえずまだMarketplaceに出すレベルではないのですが、多少は実用になるということで、開発用にWP7実機を入手されたApp Hub登録開発者向けという形でxap単体をリリースします。
FlickPad X2 Version 1.3.0.0
Download from SkyDrive

また、Social IME呼び出し部に関してはid:iseebiid:tmyt両氏によるサンプルコードを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
Windows Phone 7 で日本語入力を実現する - backyard of 伊勢的新常識
http://d.hatena.ne.jp/iseebi/20100726/p1
WP7でも日本語入力したい - tmytのらくがき
http://d.hatena.ne.jp/tmyt/20100817/1282014962

追記 (2011/02/01):
コントロール化したソースのリポジトリを公開しました。

日本語フリック入力コントロールUtakataのリポジトリを公開しました
http://d.hatena.ne.jp/kaorun/20110131/1296479702

追記2 (2011/02/13):
Marketplaceへの登録が完了しました。

Windows Phone 7用 日本語フリック入力アプリUtakata TextPadをMarketplaceに公開しました
http://d.hatena.ne.jp/kaorun/20110211/1297429431

Windows Phone 7でGoogle Calendar

特筆するほどの事ではないのですが、見逃しがち。現に自分も見逃しててすまべん懇親会の席で教えていただきました。
実は特別な操作は必要ありません。チェックボックスを一つチェックするだけ。
既定値でGmailのアカウントを登録すると一見メールとアドレス帳のみのサポートに見えますが、
Settings/[email & accounts]/[Google]

で、☑CalendarをチェックするだけでGoogle Calendarと同期できます。
同期するタイミングは、Gmailの送受信と同時の模様。
表示されるのは自分のカレンダーのみ。Gmailアカウントとは分離してiCalのインポートもできたら便利なのになぁ...。
WP7からスケジュールを登録するときは、[Account]の選択が規定値でLiveなので、Googleを選択するのを忘れずに。
当日・翌日のスケジュールはロック画面にも表示されるのが素敵です。

(photo by 大山 顕)

iTunesからZune Softwareに乗り換えた話


Windows Phone 7をきっかけにデスクトップのWindows PCの音楽再生もiTunesからZune Software 4.7に乗り換えました。
WP7やZune HDを使用していなくても、iTunesからの乗り換えを検討するに値する完成度の高さを感じたので、以下そのまとめです。
Zune Softwareのいいところ

  • iTunesライブラリをそのままインポートしつつ併用可能
  • インストールしても何かが壊れたり影響したりすることがほとんど無い
  • Zune / Windows Phone 7Metro UI風味で全体的にかっこいい
  • 再生画面がシンプルかつスマート
  • 操作性良し
  • ライブラリ管理がわかりやすい
  • アルバム単位での管理・再生がやりやすい
  • quickplayのHistoryやPinsなどが便利
  • Windows Phone 7端末との同期がDrag & Dropでできて単純明快
  • Windows Phone 7内のメディアファイルの管理も簡単
  • Amazon MP3ストアとの相性もばっちり
  • Windows 7のライブラリ(マイピクチャやマイビデオなど)の管理もできる
  • BluetoothAVRCPでリモコン操作が可能

Zune Softwareの残念なところ

  • DRM付きのiTMS購入曲は再生できない(あたりまえ)
  • まだ英語版
  • Windows 7のタッチ操作に対応していない
  • iTunesのプレイリストのインポートに対応していない
  • iTunesからのインポート時にアルバムが分解してしまったりする場合も(対処可能)
  • Windows 7のライブラリ機能がちょっと微妙な動きをすることが...
  • ジャケ写の自動登録が弱い
  • たぶんCDをリッピングした時のCDDBも弱い
  • CDリッピングのコーデックはWMAとMP3のみ(WMA lossless可)
  • Windows XPでも動くみたいだけどお勧めしない

まず見た目良し:
ようするに

として作られたUI/UXだけど、
Zune SoftwareZuneWindows Phone 7の世代の文法(Metro UI)で1から作られている分、華麗なアニメーションで見た目良くシンプルで使い勝手良くできてるってことです。

Metro風味でかっこいいUX:
起動画面のquickplayがまずMetro風でかっこいい上に、historyなどあるので、ぱっと起動して昨日聴いてた曲をパッと再生なんてのが簡単。

閲覧画面のcollectionも、iPodのシャッフル脳に囚われてるiTunesと違ってアルバムやアーティスト、ジャンル単位での閲覧・管理が簡単かつ直観的。

再生画面はシンプルでカッコよく、ライブラリ内のアルバムのジャケ写をセピア調でタイルにしてくれます。再生してるとジャケ写や基準色が徐々に変化していくのもかっこいい。(背景のジャケ写はなんとなくジャンルや関連付けがされてるかも)
再生中に放置しておくとプレイリストが自動的に隠れてさらにシンプルに(マウスオーバーで復帰)。

また、BluetoothヘッドセットのAVRCPによる再生/一時停止・送り・戻しボタンにばっちり対応してて、Zuneが立ち上がっていれば、バックグラウンドでもアイコン化されていてもヘッドセットのボタンが効くところが素晴らしいです。些細なことですが、仕事中に人が来たり、作業を中座するときにぱっと止められたりできてすごい便利。あと、ヘッドセットとの接続が切れた場合も自動的に再生を停止してくれるようです。(この辺りはMSスタックを使用した場合の話です)
もちろんミニプレイヤー画面もあります。これもシンプルなのにかっこいい。

WP7連携もスマート:
Windows Phone 7をUSBで接続すると、左下に端末のアイコンが登場して、そこにぽいぽいとDrag & DropするだけでWP7本体へ転送してくれます。

で、そのアイコンをクリックすれば端末内のコンテンツを確認したり整理したりもすぐできる。(もちろんすべてを転送する設定もできます)
iTunesとの併用がばっちり:
基本的にZune SoftwareはiTunesのライブラリのファイルをそのまま参照してるだけなので、iTunes側に曲やビデオが追加されると、即座にそれを反映してくれます。エンコードAACでもMP3でもOk。面倒で厄介な同期の処理とかは不要。
iTunes対応のサービス・ツールなどiTunesが必要な時はiTunesを立ち上げればいい。
iTunes Music Store(iTMS)で購入した曲(DRM曲)が再生できないのは残念だけどこればっかりはしょうがありません。そしてその代わりになるZune Marketplaceも原則米国以外ではまだ利用できません。
参考: Marketをのぞいてみる - tmytのらくがき
代わりに、タイミングよくAmazon MP3ストアが日本でもオープンしたので、自分は今後そちらから購入することにしました。楽曲の品揃えはまだまだですが、それはiTMSも相変わらずですし。
Amazon MP3 DownloaderiTunesへの自動登録機能があるので、iTunesZune Softwareを両方入れておけば、AmazonでポチったMP3ファイルがダウンロード後、自動的にiTunesに登録されて、そのままZune Softwareでも再生できるようになるというお手軽な状態です。
音楽を購入するためにいちいちiTunesを起動してiTMSを開いて検索しなくてもAmazonで即ポチれて、しかもDRMフリー。
あとは、PlaylistをiTunesから引っ張ってきてくれないので、ここだけは改めて自分で作業する必要があります。
ライブラリやPlaylistをインポートするツールとかもあったので試してみたのですが、どうもすっきり動かず、日本語対応も微妙だったので、Playlistのインポートに関してはとりあえず棚上げしています。
また、アルバム内で複数のアーティストが混在するサントラやコンピ盤は同タイトルの別のアルバムとして生き別れになることがありますが、とりあえず重複してるアルバムをセレクトして、もう一つにDrag & Dropしてやればマージできるようです。

まとめ:
まとめると、とにかくシンプルで見た目良く、使い勝手が良いのにiTunesに劣らず高機能。かつ、iTunesと併用もできるよ、と。
MetroTwitなどもそうですが、Metro世代のアプリケーションを使い始めると、既存のアプリが旧世代に見えて急にしょぼく感じるようになります。そして見かけ倒しでなく使い勝手とのバランスが取れているのもZune Softwareの良くできたところ。
なんかWMPとかiTunesとか、過去のイヤな思い出をいろいろ振り返ると、新しいメディア管理ツールってインストールするのに気が重いんですが、基本的に今のところインストールして元に戻せないような問題もほとんどないので、とりあえずのお試しでも入れてみて害はないと思います。
Webからダウンロードしてもいいし、Windows 7ならWindows Updateの追加のアップデートに入ってるかもしれません(Editionにより違うかも?)。
Windows XPでも動くようですが、WPFアプリなのでかなり遅いことが予想されるため、そちらにはお勧めしません。

HTC HD7が届いたよ もしくは Windows Phone 7がやってきた

かねてから画策していたWindows Phone 7の実機(HTC HD7)をようやく入手しました。

改めて、実機を自分の端末として遠慮なく弄り回せるようになったので、感じた点や気づいた点をいくつか。

  1. 軽快でかっこいいUX
  2. 日本語化関連を除けば極めて快適に動作するスマートフォン
  3. 設定があっというまで拍子抜けするぐらい
  4. HTCオリジナルアプリは結構気が利いていて便利
  5. Marketplaceがらみはいろいろ大変
  6. キャリア独自のアプリはキャリア外ではほとんど使い物にならない(T-Mobile/O2共に)
  7. カメラが残念
  8. バッテリーはまずまず
  9. 購入であれこれ
  10. 画面保護シートはDesire HD用で
  11. で、docomoで使えるの?

1. 軽快でかっこいいUX
まぁ、これは各所で言われてるので、改めて言わなくてもいいですよね。
とりあえず、UX面ではiPhone,Androidユーザーに対して優越感を得られるレベルといっていいでしょう。
WP7のUXについてはYouTubeにごまんと動画があるので、興味があるなら見てみるといいと思いますよ。

2. 日本語化関連を除けば極めて快適に動作するスマートフォン
ご存知のように、WP7はまだ日本語化されてません。ただし表示はできます。なので自分から発信しなければほどほど使えます。メールやFacebookの新着もばっちり。(*注[2011年3月]: 現在ではアプリケーションとして日本語を入力可能なツールが拙作も含め複数リリースされています / *注2[2011年5月]: 次期バージョン7.1(コードネームMango)では正式に日本語入力が可能となることが発表されています。既存の端末にもアップデートが提供される見込み)
で、なんというか、電話としてWeb端末としてあたりまえのことがあたりまえにできるのって素晴らしい、と思うのはWindows Mobileを使ったことがあるユーザーには説明するまでもなく共感してもらえる点だと思います。
TV CMでも訴求されてますが、ある意味iPhoneや既存のスマートフォンよりPCっぽさを抑制したガラケー寄りのOSだと思います。

3. 設定があっというまで拍子抜けするぐらい
とにかく、電源入れて、FacebookGmailWindows LiveのID, Passwordさえ登録してしまえば、とりあえずの範囲ではもうばっちり使えちゃいますから。
アプリはどのクライアントがいいの? とか、PCにつないでどうこうとか必要ないわけで、このキッパリ具合は半端ないです。
(ただし諸事情(?)でTwitterはとりあえず公式アプリ入れる感じ)
正直、自分はケータイって機種変更したら数日は弄り回して楽しめる性格なのですが、WP7端末ってあっさりいろんなことができすぎちゃって、弄り甲斐がない! あー電話ってこんだけできちゃえば十分だよね、もう飽きた、という境地に達するのがものすごく早いです。それだけストレスフリーだってこと。
もちろん既存の電話帳を全部引っ張ってきたい時どうするかとか、会社のExchange Serverとの接続でSSLが云々とか、WiFiがWPA2でSSIDが非ステルス状態でないと繋がらないとか、自機のMACアドレスを調べる方法がないとか、まー細かいところはいろいろありますけど、それはまた別次元の問題だしいずれ解決するでしょう、ってことで。

4. HTCオリジナルアプリは結構気が利いていて便利
ぶっちゃけ目玉のHTC Hubは人に見せて「おお〜」と言わせたら役割終了、で、実用性はないです。
で、HTC HubやMarketplaceからHTCオリジナルの小物アプリが結構ダウンロードできてこれが充実。
HTCアプリは大きく分けて2種類あって、

  1. 見た目優先の見得アプリ
  2. 小技のきいた実用ツール

に分かれます。
1.のグループはHTC Hubを筆頭に3DぐりぐりメモのNotesとか、意味のなさでは群を抜いている花占いのLoveとか...。


2.のグループは背面のLEDライトをOn/OffするだけのFlashlightやカメラのExtraメニューに入り込むPhotho Enhancer、電話機能の小技を繰り出すAttentive Phoneなど。
それぞれは単機能ですが、WP7のOSの制約でアプリからは手が出ないハードウェア関連機能をうまく抑えた小物アプリをそろえてくれるあたりにHTCの良心を感じます。
とくに、Attentive Phoneは「着信中に電話を伏せて置くとミュート」「通話中に電話機を伏せておくとスピーカーフォン」とか「ポケットに入っていると着信音のボリュームアップ」とか、「着信中に電話を取るとボリュームダウン」とか物凄い気が利いてるのでお勧め。近接センサーと加速度センサーを活用してるだけなんですけど、すごい便利です。

5. Marketplaceがらみはいろいろ大変
これは各所で言われていることですが、端末に固定されるWindows Live IDとそれに紐づけされるXbox Liveのゲーマータグが厄介です。
これに関しては既存の各種エントリーを見ていただく方向で。自分でもまだ模索中なのでまとまったら後日にでも。

6. キャリア独自のアプリはキャリア外ではほとんど使い物にならない(T-Mobile/O2共に)
これはがっかりポイント、T-MobileにしてもO2にしても、プレインストールされてるアプリはキャリア回線に直結でないと使えないとか、地域限定のユーザー登録が必要とかいう類のアプリばかりで、日本で使えるものがほとんどありません。
まぁ、これは日本のガラケーとかでも同じですよね。

7. カメラが残念
HTC端末特有の問題という感じですが、カメラ性能はいまいち。室内の撮影ではホワイトバランスが安定せずに紫やピンクがちの写真を量産したり、いかにもcmosな薄味の画作りをしてくれます。
また、WP7のカメラ関連の仕組みも、すごくいいところ(フリックで撮影済み写真に移動してFacebookで共有とか)と、作りこみがいまいちなところ(設定が保存されない!とか、セルフタイマーが無いとか)が混在していて微妙な気分です。
後者に関しては次のアップデートに期待、という感じでしょうか。純粋にカメラ性能を求めるならSamsung端末の方がお勧めです。

8. バッテリーはまずまず
基本的によほど激しく使わなければバッテリーは1日持ちます。
通勤中計2時間前後音楽を再生し、ブラウズや動画の再生のテストなどを織り交ぜた日で、寝る前にバッテリーが切れるという感じ。一日中移動しながらブラウザを続けたりコンスタントに24時間使う場合は予備バッテリーか外付けバッテリーを用意したいですね。
また、Low batteryの警告が出てから10分以上は使い続けることができました。

9. 購入であれこれ
購入にあたっては、発売前からeXpansys.jpに予約注文していたわけですが、噂にたがわず、蕎麦屋の出前のように納期が延びたり、流通経路の違いで後に頼んだ人の方が先に発送されたりと、いろいろ融通が利かないお店で結局キャンセルしNegri Electronicsに改めて発注することになりました。
感謝祭前日だというのに翌営業日発送です。発送から到着まで実質3日、注文からでも1週間以内での到着でした。すばらしい。
本人確認なども無く、英語でWeb注文できれば問題ありません。もちろん何かのトラブル時は英語対応になると思いますのでその点はご理解の上、ということで。

10. 画面保護シートはDesire HD用で
shinoblogさん情報により、画面保護シートは輸入せずDesire HD(001HT)用を流用しました。下側の角のRが若干甘くなりますが実用上問題ないですね。

11.で、docomoで使えるの?
えーと、「試してみた」範囲ではOkです(パケ・ホーダイ ダブル/シンプル+Mopera U契約の回線の場合)。

[Settings]/[cellular]/[edit apn]で、
APN : open.mopera.net
User name: moperaのユーザー名
Password: moperaのパスワード

です。通話、Web接続ともに良好。
メールも、

[email&accounts]/[add acount]/[other account]で、
SMTP: mail.mopera.net
POP3: mail.mopera.net
送信SSLをチェック
ユーザー・パスワードはmoperaのユーザー名パスワード

で繋がります。i-modeメールやSPモードとかは知りません。
パケ代もmydocomoで確認している範囲では上限10,395円で止まっているようです。
何が起きても責任は取りませんので参考情報として。